ダージリン急行
ウェス・アンダーソン監督の「ダージリン急行」を観ました~
【あらすじ】
父の死がきっかけで疎遠になっていたホイットマン3兄弟だったが、長男フランシスの呼びかけで次男ピーター、三男ジャックの3人が揃い、インド横断の列車旅行に出る。しかし、そんな彼らには予想外の出来事が待ち受けていて……。「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」のウェス・アンダーソン監督が描く、3兄弟の心の再生の旅。 *1
# 以下ネタバレあり
まず最初にさ、またビル・マーレイだよ。
前日に「ゾンビランド」観てたので、連続ビル・マーレイ。しかもこちらは冒頭数分だけの、より贅沢な使い方!すごい~
で、そのビル・マーレイを追い越して電車に男性が飛び乗るところからお話しが始まるわけです。乗った電車には彼の兄と弟がいて。
みんな正直イラつくレベルの一癖も二癖もあって、、、
兄弟間の信頼関係もなく、秘密を持ったり、勝手な行動をとったり、、、
1本道に見えていた線路。周りに何もない荒野の中で電車は迷子に。線路の分岐点を間違えたらしい。
そして自分たちの身勝手さから、途中で電車を強制的に下ろされてしまう3兄弟。
でもその状態になってからようやく、お互いや、家族について考えて、価値観を変えていくのです。
所謂人生そのものってやつですな~
世の中は予定通りにはいかないし、実は自分の意思が働かないことだらけなんだ。その中でどんな選択をしていくのかだよね~
最後、荷物をすてて身軽になった兄弟たちはまた電車に乗って…というラストはすごくよかった~
大きな見せ場や盛り上がるシーンは特にないけど、終わった後はなんか充実感あったな~
でもやっぱりウェスアンダーソン作品なので。
話の内容というよりもビジュアル面の印象の方が印象深い!
インドというオリエンタルな雰囲気をすごくかわいらしく表現してて。インド行ってみたいな~という気持ちが湧き出ますよね、そりゃ。
特に電車の客室と、そこに映る人の着ているものの色と柄のバランス!!
センスの上に精密に計算が乗っかって、「彼らしさ」がすごい出てた。好き嫌いが分かれるところなんだろうけど。私は好きよ。
ヴィトンが製作した父親の形見の旅行鞄もめちゃめちゃかわいかったな。ほしい。
私的にはまだウェス・アンダーソン作品3作目かな。
「ムーンライズ・キングダム」「グランド・ブダペスト・ホテル」は映画館でリアルタイム鑑賞したのだけど、なかなか遡ることをしてなかったのでやっと観れました~というね。あとは近々「天才マックスの世界」を観たいなん。
2017* 6 / 100
鑑賞日 2017/1/15